北海道デザイン協議会の歩み/1982年(設立)~1984年
■1982
・設立総会(11月28日札幌プリンスホテル 111名出席)
<「北海道デザイン協議会」設立趣旨>
生活とデザインのかかわり合いは、特別意識することなく
自然な形で日々の生活にとけ込んで来たように思われます。
この浸透の状態が“生活即デザイン”を実感としてとらえることが出来るのでしょう。
しかし、現実に私たちをとりまくデザイン事情は
必ずしも正しい状況にあると判断することが出来るでしょうか。
特にデザインにたずさわる人々が現状を是認しているとは思われません。
日本の繁栄はこの雑然たる、すべてをのみ込んだエネルギーの中から生まれたと言う
論評もありますが
個人をとりまく環境に対する総合性を秩序あるものとするのは
個人的にも社会的にも正しい方向づけが必要であると考えます。
デザインは、“調和の世界”であるとの定義も時代を超えた一つの真実であると思われますが、
欧米に見られる優れた調和の世界にふれますと、経済優先の日本の現状と
基本的なデザイン志向の違いを感じるのです。
要は人間尊重の精神のあり方にあるのでしょう。
私たちは今、広く世界に眼を向けると共に日本の現状を正しく直視する必要がありますが、
先ずもって私たちの住む北海道という地域に根ざしたデザインが如何にあるべきか、
又如何に育てるかを、身近なところから考えなければならない時期に来ていると思われます。
さて、私たちは個人、周辺、地域のデザインがよりよくありたいとの念願から、
これを結集して大きな力とするため本会が創立されたのであります。
自己を高めると共に社会一般に対しての啓蒙、広くは大衆へのデザイン理解活動を行い、
これらの行動を通して北海道のデザイン向上をを図るデザイン推進のための
文化運動なのであります。
このことが同時に地域産業の振興にも役立つものとの認識にも立っています。
この目的達成のための諸事業を活発に行い積極的に行動する会でありたいと思います。
会員組織は個人としての参加であって、既にある組織の結合体ではありません。
会員はデザイナー、デザイン教育者、評論家を主体とした
すべてのデザイン分野から参加してのデザイン文化活動団体であります。
北海道のデザインをよりよくするという一点の主張に共鳴する人々の結合であることに
多くの方々の御理解を求めようとするものであります。
<めざすこと>
1.北を座標軸に、新しいデザインを創造する。
2.国際的視野に立ち、グローバルなデザイン活動を推進する。
3.社会の基幹要素としてのデザインを確立し、次の世代に伝えていく。
・初代会長栗谷川健一を選出、下記役員を決定
副 会 長:上遠野徹、小谷博貞 専務理事:金井英明
理 事:山本武、勝佳史、山本幹雄、伊藤隆 一、梅津恒見、飯田勝幸
委 員 長:片野和男、高倉邦光、大阪克彦、池田信、名畑八郎、安田公彦、阿部典英
幹 事:岸村茂雄、前田昌宏
専門委員長:大滝健一、渋谷滋、下村健一、本間克弘、角幸博、千葉昭正、井口健
菅井タケオ、高田恭司、柏崎正志、山藤正吉、倉本龍彦、後藤精二、飯原圭一
田中英明、丹野信吾
・シンボルマ-クの制定(デザイン池田信)
・第1回拡大役員会開催
■1983
・第1回連続シンポジウム「デザインをとりまく状況」開催
・創立記念シンポジウム「’83北に生きるものたち」開催
・栗谷川健一会長北海道文化賞受賞
・上遠野徹副会長市民芸術賞受賞
・中央区南2条西10丁目ジムテルビルに事務局新設
・第2回連続シンポジウム開催
・事務局便り発行
・旭川地区懇談会開
■1984
・さっぽろデザインウィーク開催1984(7月2~4日札幌教育文化会館)
7月2日~デザインウィーク特別展示(ロビー)
7月3日デザインウィークショー
(大ホール:オープニング、プロローグ<栗谷川健一の世界>
雪が降る白の世界<グラフィックデザイン、写真、印刷、サイン、展示の世界>
樹木の緑と海の青の世界<木、ガラスの世界>
太陽の赤、レンガのオレンジの世界<インテリア、建築、造園、都市環境の世界>
多彩なユートピア<ファッションの世界>
市民デザインフォーラム<街のデザインと国際性>ドリンクパーティ)
7月4日セミナーA<感じる街へ-大通公園への提言>
セミナーB<感じる街へ-ビジュアルコミニケーション>
セミナーC<感じる街へ-デザインの可能性>
・設立記念行事「国際シンポジウム北欧・北海道テキスタイルシンポジウム」開催
・日本文化デザイン会議’84札幌「建築フォーラム」共催(10月18日札幌教育文化会館)
・旭川地区懇談会開催
・事務局便り発行